広島原爆の破壊力と被害

広島原爆に使用された核爆弾の威力

広島原爆で使用されたのは、約50kgのウラン235が使用されており、このうち核分裂を起こしたのは1kg程度と推定されている。つまり、もしもこの時全ての重量で核分裂が起きていたら、広島だけではない、隣接している県のほとんどに大きなダメージを与えることになったのだろう。

爆発で放出されたエネルギーは約63兆ジュール、TNT火薬換算で15キロトン相当に及んだ。エネルギーは爆風・熱線・放射能となって抄出され、それぞれの割合として50%・35%・15%となっている。

!さよなら原発!

爆風

爆発点の気圧は数十万気圧に達し、これが爆風を発生させることになった。爆心地における爆風速は440m/s以上と想定されており、これは音速349m/sを超える爆風となって、前面に衝撃波を伴って爆心地の一般家屋のほとんどを破壊することになる。強めの台風と比較しても、その中心風速は約10倍となっている。

熱線

核分裂で出現した火球の表面温度は数万度にもまで達していた。熱線は赤外線として、爆発後約3秒間に一挙に放出される。地表に作用した熱線のエネルギー量は距離の2乗に反比例する。これを太陽光エネルギーと比較してみると、爆心地の地表が受けた熱線は通常の太陽の照射エネルギーの数千倍に相当している。

放射線

核分裂反応により大量のα線・β船・γ線・中性子線が生成され、地表には透過力の強いγ線と中性子が到達した。地表では中性子線により物質が放射化され、誘導放射能が生成される。

爆心地の地表に到達した放射能は、1平方センチ当たり高速中性子が1兆2千億個、熱中性子が9兆個と推定されている。

NO NUKES!!!!

黒い雨・二次被爆

原爆の炸裂の高熱によって巨大なキノコ雲が生じたのは、教科書などでも紹介されているので誰もが知っていることだろう。これは爆発による高熱で発生した上昇気流によって巻き上げられた地上の粉塵が上空で拡散したため、特徴的なキノコ雲になったとされている。

広島では低高度爆発であったためにキノコ雲は地表に接し、爆心地に強烈な誘導放射能をもたらすことになる。熱気は上空で冷やされて雨となるが、この雨には大量の粉塵・煙を含んでおり、粘り気のある真っ黒な大粒の雨、『黒い雨』と呼ばれることになる。この雨には放射性降下物を含んでいたため、雨を浴びたものを被爆させて、土壌や建築物、及び河川などを放射能で汚染していった。

当日、広島市上空には南東の風が吹いていたために、キノコ雲は徐々に北北西へ移動しやがて崩壊、日本海方面へ流れていくことになる。このためし北西部の南北19km×東西11kmの楕円形の領域において黒い雨が1時間以上強く降ることとなり、この雨に直接当たる、あるいはこの雨に当たったものに触れたものは被爆することになってしまう。こうした放射性買う分裂生成物、核爆発時に生じた大量の中性子線による誘導放射能などにより被爆したものを『二次被爆者』と呼んでいる。

原爆投下後、被爆者の救援活動などのため、広島市外より広島市に入市して、誘導放射能などにより被爆したものを『入市被爆者』と呼んでいる。